SSブログ

仮想現実ホログラム


我々の脳内に築かれたものが、どうして「物質」として立体的に硬く見えるのか?これは単純な理由だ。店で売っているが、平面にもかかわらず立体的に見えるホログラム画像を見たことがあるだろう。それと同じ原理で我々も現実を構築している。ホログラムは、実際には三次元(立体)ではないが、そのように見えるだけであり、我々の現実もそうである。ホログラムは、二次元の情報を三次元の錯覚に変換したものであり、それが脳が行っていることである。売っているホログラムは、写真のフィルムに向けた同じレーザー光線を二つに分け、それを方向調整することで作ってある。

一つ(基準ビーム)は、半透明の鏡を通って、フィルムへと直行する。もう一つ(作業ビーム)は、屈折され、ホログラム的に撮影されるよう対象物にぶつかった後、写真フィルムに向かい、そこで基準ビームと衝突する。これにより、「干渉縞」と呼ばれるものがフィルム上に生成される。ちょうど二つの意思を池に投げ込むと、二つの波紋が衝突し、干渉模様ができるようなものである。水にできる模様は、投げた石が振動もしくは波形となって現れたようなものであり、進入地点と進入速度を示している。フィルムにできたレーザー光線の模様も同じである。それは撮影の対象物を振動または波で表現した肖像である。波の模様は、指紋のように乱雑な線の集まりのように見えるが、レーザー光線がフィルムに当たると、立体的に見える画像が突如として出現する。

ホログラムは、この「物質」世界と同じように固体に見えるが、実際には手を伸ばせば通り抜けてしまう。固体のように見えるのは錯覚である。今述べたホログラム技術はすでに時代遅れになりつつあり、新しい形態のホログラムが急速に登場している。それがデジタル・ホログラムだ。コンピュータで数学とピクセル(画素)を使って製作するもので、ホログラム画像をパソコンで印刷できるようになる。ホログラムのテレビ番組や映画も製作可能になる。その将来性についてインターネットにこのような記事がある。

新型のホログラムは、クレジットカードにあるような単純で小さな3色(黄・緑・赤)の3D画像ではない。容量制限なしのフル・カラー高精細画像がデジタル形式で可能にあった。そして、実にリアルだ。あまりにも本物に見えるため、フォード社がホログラムを使って自動車のコンセプト・モデルを展示したとき、「人々は怖くなって足を踏み入れるのをためらった」という。ホログラムの自動車が本当に実在したと思ったのだ。

これが、実にリアルなホログラムの「世界」を脳が構築する仕組みである。目からの情報を利用し、デジタルのホログラム(物質世界)を築いているのは脳である。さらに、受信した信号に符号化された情報を読み取ることで、奥行きや距離といった錯覚も付加している。コンピュータ・ゲームの距離や深度がひとつの小さなディスクにあるのと同様に、遠くに見えるものも、実際には頭の中にある。我々はよく意味も理解せず、新しい流行語を繰り返し使うことが多い。辞書で調べてみると、「デジタル」という言葉は以下のように定義されている。

数字で表現されたもの(特にコンピュータで利用する目的で)。数字による解釈を利用したり、与えること。一連の数値でデータを示すこと。数字を持つこと。数値で表現された情報を、読み書き・保存できる装置に関するコンピュータ科学。

共通テーマ:学問
目覚めた意識現実化のパワー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。