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運命を選ぶ。幸せを求める。 [願望実現]


同じ方向でものごとを考える人々の集まりは、「エネルギー情報体」を形づくる。これをペンジュラムと呼ぶ。このエネルギー情報体はひとりでに成長を始め、人々を自分の決まりに従わせる。人々は、知らない内にペンジュラムの利益のために行動していることを理解していない。どうすればこのしつこい幻惑から目覚めることができるだろう。

私たちは子供の頃から、誰かの意志に従い、義務を果たし、祖国、家族、政党、会社、国家、理念などに仕えるようしつけられてきた。仕える相手は誰でもよいのだが、自分に仕える順番は一番最後である。誰にでも、程度の差こそあれ、義務感、責任感、使命感、罪悪感という感情がある。そして、誰もが様々な何らかのグループや組織に「仕えている」。例えば、家族、クラブ、学校、企業、政党、国家などである。これらすべての構造は、人々のそれぞれの集まりが同じ方向で思考したり行動したりすると、発生して成長し始める。その後、新たなメンバーが加入することで、このような構造は拡大強化され、勢力を増していく。そして、定められた決まりに従うようメンバーたちを強制し、遂には社会の大きな層を服従させるようになることもある。

このような構造は、物質的現実世界では、共通の目的で一つにまとまった人々と、建物、施設、家具、設備、機械などの物質的対象物とから構成されている。では、エネルギーレベルで見ると、こうしたものの向こうに在る目に見えない部分には、いったい何があるのだろう。人々が集団の思考が一つの方向を向くと構造が出現することから、思考エネルギーのパラメーターが同一であると言える。同じ集団に属する人間の思考エネルギーは集まり、まとまった一本の流れとなる。この時、エネルギーの真ん中で、個々に独立したエネルギー情報体、すなわちエネルギーのペンジュラムが生まれる。この構造はそれ自身が一つの生命のように独立して歩み始める。そして、この構造の中で活動する人々を自分の決まりに服従させる。

なぜペンジュラムなのか。なぜなら、より多くの人々、信奉者たちがペンジュラムに自分たちのエネルギーを与えるようになると、ペンジュラムはその分揺れ動くようになるのだ。どのペンジュラムも自分特有の周期を持っている。例えば、ブランコは一定の間隔で押すようにしないと、大きくゆれるようにならない。この間隔のことを共鳴周波と呼ぶ。ところで、もし信奉者の数が減少したら、振動は弱まる。そして、信奉者がひとりもいなくなったら、振動は止まり、死滅するのと同じになる。止まってしまったペンジュラムの例をいくつか挙げてみよう。古代の異教、石器、古代の武器、昔の流行トレンド、ビニール製のレコード盤ソノシートなどなど。これらは、言い換えれば、かつてあったが、今は利用されていないものだ。

グループとしてのペンジュラムは自分の信奉者たちの上に上部構造のように君臨し、別個の独立した構造として存在し、自分の信奉者たちのための決まりを定める。決まりとは、自分の信奉者たちをつなぎとめ、新たな信奉者を獲得するためのものだ。このような構造は、自らの決まりによってひとりでに成長を遂げて行くという意味で、独立した存在である。信奉者たちは、自分の意思によって行動しているのではなく、ペンジュラムの決まりによって行動しているということに気づいていない。例えば、官僚組織は、個々の役人たちの意志とは関係なく、独立した構造として成長する。ひとりの人間であっても、自分を代表するペンジュラムであるが、常に自分の動機を自覚しているとは限らない。

どのペンジュラムも本来は破壊的である。なぜなら自分の信奉者たちのエネルギーを奪い取り、彼らを支配しようとするからだ。各々の信奉者の運命などどうでもよいというところに、破壊性が現れている。目的はただ一つ---信奉者のエネルギーをいただくことであって、信奉者の利益につながるかどうかなどは意味のないことである。システムの影響下に置かれた人間は、システムの決まりに従って自分の人生を築かなければならない。さもなければ、その者はシステムによってかみ砕かれ、吐き捨てられてしまう。破壊的なペンジュラムの影響下に置かれてしまったら、自分の人生など簡単に打ち砕かれてしまう。脱出しようとしても、無傷で済むことはまず考え難い。

もし運の良い者がいたとして、システムの中に自分の居場所を見つけ、水を得た魚のように感じることもあるだろう。その者は信奉者となり、ペンジュラムにエネルギーを与え、一方ペンジュラムの方は、その者が存在するための環境を提供する。しかし、信奉者がシステムの決まりに違反するやいなや、その者の放射振動数はペンジュラムの周波数と共鳴しなくなる。ペンジュラムはエネルギーを得られないので、このわがままを言う信奉者を追い払うか、または、抹殺してしまう。

もし人間がその者にとって好ましい人生ラインから遠く離れたところへ連れて行かれたとしたら、本来縁のないはずのよそのシステム内で送る人生は、苦役になるか、または憂鬱なだけの生活に変わってしまう。このようなペンジュラムは、信奉者にとって破壊的である以外の何ものでもない。こうしたペンジュラムの影響下に陥った人間は、自由を失ってしまう。その者は、好むと好まざるとにかかわらず、自分を束縛する規則に従って生活し、巨大なメカニズムのちっぽけなネジ釘とならなければならない。

ペンジュラムの庇護を受ける立場に置かれ、抜きん出た成果を収める人間もいる。ナポレオン、ヒトラー、スターリンなどは、すべて破壊的なペンジュラムの寵児である。しかし、いずれにせよペンジュラムには自分の信奉者たちの幸福を気遣う意思など毛頭なく、自分の目的のために彼らを利用し続ける。後年、ナポレオンは、本当に幸福であった時があったかと聞かれ、自分の人生の中から数日だけ数え上げたという。

ペンジュラムによる宣伝に引きつけられた人々は、自分のすぐ隣で幸せが待っているにもかかわらず、そこから遠ざかっていくことがよくある。軍隊に入って非業の死を遂げる。学校へ入って自分の専門とはなり得ないはずのことを無駄に習得する。自分に向いていないはずなのに、その権威に惹かれて仕事を選び、泥沼にはまって溺れる。自分の人生を他人に結びつけてしまい、後になって苦しむ。

ペンジュラムの特徴を挙げて行こう。
●自分の信奉者たちのエネルギーを受け取り、それによって振幅を増大させる。より多くのエネルギーを受け取ろうとして、できるだけ多くの信奉者を自分に惹きつけようとする。自分の信奉者たちのグループを他のすべてのグループと対立させる。信奉者になりたくない者ならだれであれ攻撃的に非難し、自分のが環に引き入れるか、無力化するか、または排除するかしようとする。自分の行動を正当化し、より多くの信奉者を獲得するために、上品で魅力的な仮面を被り、高尚な目標を掲げて装い、人々の感情をかき立てる。

大事なのは、ペンジュラムの腹を読み、自分のためにならないゲームには乗らないようにすることだ。破壊的なペンジュラムかどうかを簡単に見分けられる一つの特徴がある。それは、常に自分と似たようなペンジュラムとの間で人々の獲得競争を行って、張り合っているということにある。目的はただ一つ。なるべく多くのエネルギーを得るために、できるだけたくさんの信奉者を獲得することである。信奉者獲得競争において、攻撃的に振る舞えば振る舞うほど、ますます破壊的な性質が剥き出しになり、個々の人間の運命にとっては危険なものとなる。

慈善団体、自然保護団体、動物保護団体などもあるのに、それらの組織団体のどこが破壊的なのか、といった異議を唱える人がいるかもしれない。しかし、あなた個人にとって、こうした組織団体は、いずれにしろあなたのエネルギーを摂取する存在であって、あなたの幸福や平穏無事な暮らしには一切関心を持っていないのである。彼らは、あなたに対しては無関心でいるのに、他人に慈悲深くあれと訴える。こうした仕事に従事していて、あなたはこれで満足であり、本当に自分が幸せだと感じるのなら、それは天職と考えてよく、あなたは自分のペンジュラムを見つけたことになる。しかし、ここであなたは自分の気持ちに正直になる必要がある。あなたは庇護者の仮面を被ってはいないだろうか。他人の幸せのために本当に心から自分の労力や金銭を提供しているだろうか。それとも、自分の気持ちを楽にしたいがために、慈善行為のまねごとをしているだけではないだろうか?

破壊的ペンジュラムは、人々が自分の運命を選ぼうとするのをやめさせる。なぜなら、もし人間が自由に選択できるようになると、その者は独立性を勝ち得ることになるからだ。そうなると、ペンジュラムはその者を自分の信奉者として取り込むことができない。けれども、私たちの意識は、運命が天から与えられたものであるという考え方に慣れてしまっており、もっと気に入っている別の運命をただ選ぶことができると信じるのは、実際、とても難しい。一方、ペンジュラムとして、信奉者をコントロール下に置いておく方が都合がよい。そのため自分の手先を使って操るために、ありとあらゆる手段を発明する。

ある法則の場合を考えてみると、もしそこから熱狂的崇拝や運動や周波などが生まれれば、ペンジュラムになり得る。もちろん様々なペンジュラムが、程度の違いはあるがそれぞれ破壊的な面を持っているのだが、この成功法則は、最悪の場合でも破壊的性格から最も遠い存在になるだろう。なぜなら何らかの共通な外部目標にはなり得ず、個人個人の幸せだけを求めるからである。そのため、このようなペンジュラムは、自分の運命だけに関心を寄せる個人によって構成される集団であるから、あったとしても大変に風変わりなものであろう。





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