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可能性から選択する [願望実現]

「並行移動」の意味は、「可能性の空間を経由する滑走」、「潜在的に可能な可能性の現実への変換」または「人生ラインの乗り換え」というように解釈できる。しかし、一般的な意味で、もしあなたが並行移動を行うのであれば、つまりそれはあなたが幸運の波の上でバランスを取っていることになる。可能性の空間は情報構造である。これは無限の情報フィールドであり、起こり得るあらゆる事象のどの可能性をも内包している。可能性の空間には過去、現在、未来のすべてがあると言える。可能性の空間は、空間と時間における物質運動のパターンであり、座標目盛である。そこには過去も未来も、映画フィルムのように常時保管されてあり、照らし出されている現在のコマを別のコマに置き換えることによって、時間の効果というものが現れる。

世界は同時に二つの形態で存在する。一つは手で触れることのできる物理的なリアリティとしてであり、もう一つは知覚の向こう側に横たわってはいるがほかに劣らず客観的とも言える形而上学的な可能性の空間である。しかし、この情報フィールドに入り込むことは、基本的に可能である。直観的な「知」や千里眼などは、まさにここからもたらされるのである。理性というのは根本的に新しいものを作り出すことができない。理性ができることは、古い積み木を用いて部分的に新しくした家を建てることくらいである。頭脳は情報そのものを保管しているのではなく、可能性の空間にある情報に繋がるアドレスのようなものを保管している。あらゆる科学上の発見や芸術上の傑作は、理性が可能性の空間から心を仲介して受け取るのである。夢というものは、この言葉の一般的解釈による幻想というものではない。理性は自分で夢を作り出すのではなく、本当にそれを見るのである。私たちが現実において観察するのは、現実化された可能性である。私たちが夢の中で見ることのできるのは、現実化されていない可能性である。これはつまり、仮想のシナリオと舞台装置の伴った戯曲である。夢は過去に起こる可能性のあった、または未来に起こる可能性のあることを、私たちに見せてくれる。夢は過去に起こる可能性のあった、または未来に起こる可能性のあることを、私たちに見せてくれる。夢を見ることは、心が可能性の空間を旅することである。

空間の各点には何がしかの事象の独自の可能性が存在する。理解しやすくするために、可能性はシナリオと舞台装置から構成されていると考えることにする。舞台装置というのは、現象の外観または形態であり、シナリオというのは物質がそれに沿って運動する道のことである。便宜上、可能性の空間をセクター(細分領域)に分割することができる。各セクターは自分のシナリオと舞台装置を持っている。セクターどうしの間の距離が大きくなればなるほど、シナリオや舞台装置も大きく違ってくる。人間の運命も多くの可能性によって表される。可能性の空間は無限であることから、人間の運命の可能な方向転換には理論上いかなる限界も存在しない。情報は可能性の空間に、マトリックスという形で常に存在している。情報構造は相互に結びついた鎖となっている。因果関係は可能性の流れを生み出す。落ち着きのない理性は、常に大きな流れからの揺さぶりを感じており、状況を掌握しようとしてあらゆる問題の解決に取り掛かる。しかし、理性による意思決定は、多くの場合、水面を両手で意味もなく叩きつけるようなものである
。もし可能性の流れを妨げなければ、問題の大半、とりわけ細かな問題は、ひとりでに解決される。可能性の流れにわざわざ抵抗することはない主な理由は、抵抗することで膨大なエネルギーが有害無益に消費されるからである。可能性の流れは、最小限の抵抗で済むルートを行く。そのため、最も効率的で合理的な問題の解決方法を内包している。可能性の流れに逆らうことは、却って新たな問題を生み出してしまうのである。可能性の空間に解決方法がすでに存在するのであれば、強力な知性はもはや必要なくなる。もし厄介なことに首を突っ込んだり、可能性の流れに逆らったりしなければ、解決は自分からやってくる。それも最も適切なものがやってくるのである。最適性は情報フィールドの構造のなかに組み込まれている。可能性の空間にはすべてがあるが、一番高い確率で現実化されるのは、最もエネルギーを節約できる可能性である。自然はエネルギーを無駄にしたりはしないからである。

可能性空間の情報構造は、一定の条件下で物質化することが可能である。あらゆる思考も、空間にあるセクターと同様に、一定のパラメーターを持っている。思考エネルギーの放射は、然るべきセクターを「スポットライトで照らし出し」、そこの可能性を現実化させる。このようにして思考は、事象の進展に直接的な影響を及ぼす。可能性の空間はパターンであり、物質運動の形態や軌道を定める。物質的現実化は、時空を進む。しかし、可能性はその場所に永久にとどまる。それぞれの生物は、思考エネルギーの放射によって、世界における自分の層を形づくる。私たちの世界には、たくさんの有機生物が棲息しているが、それぞれの有機生物は現実形成にそれなりの貢献をしている。

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