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魂の向かう方向 [願望実現]

昔は一緒であったという記憶を蘇らせるいかなる行為も、魂の琴線に触れるものだ。人間の言語が現れて以来、魂の言語は少しずつ退化してきた。人々は理性の言語にあまりにも気を奪われたために、時が経つにつれて、理性の言語が最も頻繁に使われるようになった。この出来事でさえ理性の概念の枠内で歪曲され、バベルの塔の伝説という形でまとめ上げられてしまった。その伝説とは、天に届くような高い塔を建てようと企てた人間たちに対して神々は怒り、人間たちの言語を混乱させ、お互いに意思疎通できないようにさせたというものだ。多くの神話や伝説は本質的には真実だが、それは理性の概念で解釈された真実ということだ。おそらく高い塔とは、自分の意志を理性の言語で意識的にまとめ上げる能力を手に入れた人間の偉大な力を表している隠喩であろう。魂は外的意図の風を感じることができるが、この風邪を利用するために帆を立てることはできない。帆を立てるのは理性の意志だ。意志は意識性の属性である。無意識の魂が外的意図の風に乗って飛行することは、自然発生的に起こり、コントロールできない。まさに理性の意識性こをが目的に向かって意志を表すことを可能にしてくれる。魂の言語と理性の言語とがそれほど分離されていなかった当初の段階では、魂と理性を一致させることは簡単だった。その後、理性は自分の記号の枠内で世界観を築き上げることに没頭し、外的意図の基本となる昔からある本質を理解することからますます遠く離れていった。膨大な知的努力の結果、理性は物質的に現実化されたテクノロジーの世界では大きな成果をもたらしたが、現実化されていない可能性の空間に関することはすべて失ってしまった。理性は、外的意図に関するすべてを理解するところから、あまりに遠く離れた方向へ来てしまった。理性には失ったものを取り戻す能力がある。そのためには、魂と理性の関係を調整しなくてはならない。難しいのは、魂は理性と違って考えることをせず、知るという点である。理性は得た情報を良く考え、自分の世界観のパターンである分析フィルターを通すのに対し、魂は情報フィールドから知識を分析せずに直接受け取る。また、魂は、外的意図に直接接触できる。魂による外的意図への接触をはっきりした目的あるものにするためには、理性の意志と魂の向かう方向を折り合わせ、一致に導く必要がある。こうした一致が達成されると、あなたの魂の帆は外的意図の風を受けて膨らみ、あなたを目的へとまっしぐらに向かわせるのだ。
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